BB30Aにベアリングを圧入しました
BB30Aにベアリングを圧入しました(2020.6.4.TUE)
先細ペンチが届きました。
これでサークリップが外せます。
無事サークリップが外せました。
歪んでいるかと思いきや全くそんなこともなく左右一緒でした。
ということはBBの溝が歪んでいるのかな? やだやだ……。
見た感じだと、溝に歪みや変形があるかのかはわかりません。
ドライブ側の溝の向こうが凹んでいるのは叩き出しの時のダメージでしょう。
もう絶対にやらないぞっと。
さて、もうひとつ買ったものがります。
CANNONDALE推奨BB用グリス、ブレーキプロテクターです。
これはグリスですが、機能としてはダンパー(運動エネルギーを減衰させるもの)となります。
ベアリングローターとスピンドルを潤滑(羊)の皮を被った固着(狼)でつなぎ、発生した摩擦エネルギーが異音になる前に、熱に変換するわけです。
本来は自動車用なので自転車には発生しないほどの高温に耐えられるようになっているため妙に値段が高いです。
そこまでの耐熱機能はいらないのですが、他に代替品がないのでこれしかない状況です。ゆえに推奨グリスなのですが、実質必須グリスです。
かなりお高いですが、自転車用途なら一生使える量ですね。
これは普通のグリスと違って、ものすごく粘度が高いです。
すんごいネットリしています。グリスの感触ではないです。
米粒をすりつぶして塗りつけるくらいの硬さがあります。
この粘度ゆえにオンリーワンなのでしょう。
それでは作業を進めましょう。
渋かったサークリップもくるくる回るようになりました。
こんなにネットリしていても、グリスなんですね。
これで新しいベアリングの圧入の準備完了しました。
ベアリングを外した工具を使い、今度は圧入をします。
これはいくつかの規格のベアリングにジャストサイズにセットできます。
30mmのところにあわせるとぴったりはまるので正確に圧入できます。
左右を確認して軸がぶれないように設置して準備完了です。
ゆっくりと回していきます。
圧入は入っていく様子が見えるので不安がないです。
回していく感触が変わった瞬間に手を止めました。
工具を外して中を見てみましょう。
入っています。
たぶん大丈夫そうです。
ちょっと気になることがあって試行錯誤しましたが割愛します。
最終的にベアリングは特に問題ない感触で回ってくれました。
このあとはこのベアリングの内側とスピンドルにブレーキプロテクターを念入りに塗ります。それが終ってついにクランクを元に戻します。
一週間ぶりのクランクです。
初めての経験でしたでの、始終苦労の連続でした。
今回の準備と作業としては70点くらいでしょうか。
適切なメンテナンス用品と正しい交換部品がないとダネですね。
その辺り激しく痛感しました。
次は満点で作業を進めたいですね。