撤去したベアリングローター
撤去したベアリングローター(2020.6.9.TUE)
撤去したベアリングローターは左の青いほうです。
一つはベアリングが潰れたようで回すとゴリゴリと感触があります。
もう一つはダメージは無いようでした。ノンストレスで回ります。
再利用するつもりはないのですが、後学のためにグリスアップしてみようと思いました。
青い部分はゴムっぽい材質のシールドです。
内側にを尖ったものを引っかけると簡単に外れてくれます。
ギターのメンテ用に持っていた歯医者の治療器具で外していいます。
ゴムにしてはしっかりしてるなーと思ったら、シールドの内側には金属プレートの骨格がありました。
ローターの内側には、ボールが等間隔に並んでいます。
写真だと見ずらいですが樹脂製のリテーナーが入っていてボールを保持しています。
覗き込んでみると古いグリスがまだ残っています。
これをパーツクリーナーで吹き飛ばいます。
今更思ったのですが、熱湯で溶かすか、アセトンに漬けたほうが綺麗になったのではと思わなくもないです。
綺麗になったベアリングローターに指を入れて回してみます。
サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
とても軽やかな金属音です。
中の掃除も妥協点に達したのでグリスを入れていきます。
塗る。押し込む。塗る。押し込む。塗る。押し込む。
地道な作業です。
ローターを持っている指もグリスまみれでツルツルです。
落としそうなので、途中からは手のひらに置いて作業を続けます。
両手がグリスまみれになったころに埋めきりました。
何ともいえないものが形を得てしまった。
イギリスのウナギのゼリー寄せを思い出しました……。
気を取り直して、再度シールドで封印です。
ギュッと押して余分なグリスを押し出します。
これでグリスアップ作業が完了です。
回してみると……重い。
ぎっちりグリスが入ってるので当たり前ですね。
とはいえこのベアリングの役割は、ただ単に軽く回ることではなく、クランクからの無茶な力に負けずに回ることです。
BBに装着してみると問題なかったりします。
これはちょっと硬すぎるきもするけど、使うこともないでしょうから。
思ったより興味深い経験でした。
なんでもやって見るものですね。