road to 正丸峠
road to 正丸峠。(2020.6.20.SAT)
いつか行きたいと言っておきながら次の朝に出発です。
目標は山伏峠。
余力があれば正丸峠まで行けるといいな。
ルートは前回の大失敗から新しく開拓済み。
今回も懲りずにフロントバッグ(2.5キロ)装備。
その他バッグを含めると斤量3.0キロの重量構成です。
思いつく限り不安要素に対応できそうな準備が整ったところで出発です。
川越街道は酷道なので、並走する旧川越街道を行きます。
こちらは交通量が少なくて走りやすいです。
このまま英(はなぶさ)インターまで抜けます。
そこから国道463を西に向かってもいいのですが、その北側に裏道が通じているので、ここを通ります。
畑や工場の間をつらつらと抜けていく道です。
ほとんど車が通らないので走りやすいです。
とはいえ車が来てしまうとすり抜けが大変ですが……。
そんな道を抜けていくと、南永井通りに合流します。
この道も通行量が少ないので怖くないです。
道なりに進んで行くとケイヨーD2があるのでここを二段階右折。
所沢堀兼狭山線をまっすぐ進んでいきます。
10キロくらいですかね、まっすぐの道をひたすら走ります。
所沢堀兼狭山線はほとんどの区間で歩道に自転車レーンがあります。
自動車が少なければ車道を、多ければ自転車レーンを走れるので安心設計ですね。
10キロくらい走ると狭山大橋にたどり着けます。
この辺は狭山環状有料道路となっており橋の向こうに料金所があります。
何でこうなったのか。
由来が知りたい不思議な料金箱です。
あんな素晴らしい道なのに、20円でいいなんて彼はきっといい奴です。
地元の人は全然払ってませんでした。
子供やお年寄りは免除なのかな?
料金所の先を左に抜けて、入間サイクリングロードに合流します。
ここもう入サイの最後の方です。
荒サイをスタートして入サイ経由でここまで来ることも可能です。
ただそれだと飯能までの距離が50キロを越えてしまいます。
今のルートだと30キロくらいで行けるので最後の区間だけ利用します。
自宅からだと使いづらい位置にある入サイですが、全線いい環境の道です。
飯能駅まで続いてくれたらいいのにな。
無理を言っても仕方がないので国道299に入り西を目指します。
向こうに山々が見えてきましたね。
ここまではほぼ平地なので疲労なしで来ることが出来ました。
この国道299をまっすぐ進めば高麗川や西武秩父線沿いに西武秩父まで抜けることが出来ます。
しかしそのためには人外魔境の正丸トンネルを抜けないといけないので自転車で進むのは実質不可能となっています。
なので、飯能駅の先からは入間川沿いの青梅飯能線(県道70号線 途中からは県道53号線)を上がっていきます。
観音寺の境内を右に見ながら山への道が始まります。
ここからは山だぞ! と主張するような勾配が始まります。
2~3%くらいですが、ここから基本的に登り基調となります。
商店や自販機も多めなので補給には困りません。
しばらくは穏やかな斜度の道が続きます。
車の往来は少なくないですが、道幅が広めなので走りやすいです。
とはいえ、ずーっと続くゆるい坂が脚を削りにきます。
やがて住宅や商店が少なくなっていき、ガチの山道に変わっていきます。
ここまでも長いのですが、ここからも長いです。
出発してからここまで4時間超。
休み休み補給を入れますが、疲労なしとはいきません。
なるべく疲れないようにペダルを回し続けます。
嬉しいことに追い風が背中を押してくれました。
そうしてたどり着いたのがこのトイレ。
ということは……。
写真の奥が山伏峠への入口です。
補給と休憩をとりつつ、一人ブリーフィング会議開始。
・前回より遥かにいい状況。
・最大の問題は気温と重量か。
・+3キロはやりすぎた。斜度に比例して脚に来る。後悔。
・メンテ後のCAAD12はいい子に育った。
・ここで引き返すことはないのだ。
さて行くか。
気合十分、アタック開始です。
そして……早々に足つきです。
全然息が続きませんでした。
やっぱちマスクつけたままでは無理ですね。
外して再スタートです。
名栗方面からの山伏峠は最初のほうがキツイことを忘れていました。
なるべくギアを残そうかと頑張った結果、脚が半分死にました。
最初からギアを使い切ればよかった。
ここは初心者向けの峠として有名ですが、上と下をみると十分エグい。
このあたりでゆっくりペースの人を抜いた時に外側に膨らみ過ぎました。
タイミング悪く下りのロードバイクがいて、避けるために逆走の位置取りとなり注意されました。危険走行となり反省しきりです。
中間地点を越えたあたりのがっつりな勾配のカーブです。
振り向むくと、下に吸い込まれるようなうねった坂道が見えました。
ここは脚をついたうえに、押して上りました。
ダンシングすると筋肉にピリピリするようになっていたので、足が攣ったらほぼ落車するだろうと思ってのことです。
足がつったら動けなくなるし、さらに怪我までしたら自力ではどうにもならなくなるわけです。想像できないくらい困るでしょうから。
ここまでが難所ですね。
ここからは頂上まではどうにかなる感じです。
5~10%くらいが続く感じですかね。
楽ではないですがあとは無心で登っていきます。
山伏峠に到着です。
もっと綺麗に撮りたかった……。
さて、正丸峠まで行くかですが……。
そりゃ、この時点でかなり疲れています。
ですが、せっかくなので正丸峠もチャレンジしてみました。
行けそうな気がした……からです。
そのまま直進して山伏峠を少し下ります。
その先に正丸峠への分岐路があります。
こちらは今までの道よりも細く、往来はほとんどありません。
距離は長くないのですが、疲れているのでなかなかたどり着けません。
あんまり斜度ないかな?
と思ったのですが、振り向いたら結構な坂でした。
感覚が壊れていたようです。
振り向かなければよかったと思いました。
明鏡止水でペダルを回すとようやく新のゴールにたどり着きました。
本当に疲れました。
達成感よりも、やっとゴールだ……の気持ちが大きかったです。
09:20にスタートして、14:00に到着しました。
ここまでの道のりで見晴らしのいい場所は一つもなかったので感激です。
谷間の奥に街が見えましたが飯能辺りでしょうかね?
天気がいいと東京まで一望できるそうです。
正丸峠といえば奥村茶屋。
なにしろ奥村茶屋しかないのだから。
ここで正丸どんぶりを食べました。
濃いめの味付けの豚丼で美味しかったです。
店の人に確認したところ、店の前の柵に停めていいとのことでした。
自転車を見ながら食事ができるので安心ですね。
この時間はほとんど観光客もいなかったので心配なかったですが。
峠プロジェクトの正丸峠ステッカーです。
記念に500円のをひとつ買いました。
ゆったりと食事と休憩が出来たあとは帰宅です。
今までの道を折り返すわけですが、下りはジェットコースターです。
まるで飛んでいるような気持ちで下山しました。
帰路でピンチだったのが足攣り。
脚に違和感を感じたので路肩に停まったら、限界とばかりに太ももがビクビクし始めました。
完全に足が攣ると筋肉が固まって動かないし痛いしでヤバイです。
脚を伸ばしたり、壁に寄りかかったり、もみほぐしたりと何とかごまかして足攣りを回避しました。
スポーツドリンク補給は十分に取っていたつもりでしたが、ミネラル成分が体内に吸収されるよりも、発汗で失われる分が多くなってしまったのでしょう。
吸収が追いつくまでインナロー縛りで1時間ほど労ったあとは足攣りの心配はなくなりました。
自宅の手前に20%の坂があるのですが、そこは普通に登りきれたので不思議なものです。
無事に帰っては来れましたが脚がヤバイですね。
筋肉痛がスゴイことになりそうな予感。
次の目標は160キロかな?
という訳で今回の反省会!
悪かった点
・斤量3キロでヒルクライムしてはいけない。
・キツくても対向車線に膨らみ過ぎては行けない。
・山伏峠は最初からギア使い切っていい。
良かった点
・メンテ後の調子が良かった。
・この気温でも熱中症を回避できた。
・怪我無しで帰ってこられた。
反省は次回にいきると思いますが、これ以上暑くなるとキツイですね。