ハンドルの異音 後編
ハンドルの異音 後編(2020.7.17.FRI)
ハンドル関連の異音をネットで調べてみました。
事例が多いのはやっぱり異物の噛みこみ。
ただ意外なことにヘッドチューブ上下のベアリング周りも異音の原因になるらしいです。
そういうことなら早速フォークを外して掃除をしてきましょうか。
脚立を出すのが大変なので適当な代用品を探します。
部屋を見回して白羽の矢を当てたのはギタースタンドです。
フレームをのせてみると丁度いい塩梅でした。
コンパクトながらも安定してフレームを支えてくれてます。
これで安心して作業ができますね。
フォークを外してみると、グリスが広範囲に汚れを吸着しているのが見て取れました。
前回のメンテの時にグリスを塗り過ぎていたようです。
フォークの差し込み部分は3mmくらい隙間があるので異物の混入しやすいのかも。
パーツを外してヘッドーチューブの上下とベアリングの汚れを丁寧に取ります。
金属の輝きが戻っていくのが気持ちいですね。
今回はいつものグリスではなくブレーキプロテクターを使います。
ベアリング関連はこちらのほうがいいようですね。
今回は必要最低限だけ塗りました。
前回苦労しただけあって、作業手順が頭に入っています。
今回は時間もかからずにサクサク作業が進みます。
フォークを組みなおして原状復帰です。
でも、今回はこれで完了ではありません。
ネットで調べたところもう一つ気になった箇所がありました。
プレッシャーアンカーです。
これはコラムの中に固定されるパーツで、トップキャップのボルトの受け手になります。
ハンドルをしっかり固定するために必要な重要部品です。
これが適切に設置されていないと異音が発生する可能性があるとのこと。
コラムとの相性が悪い場合は交換も視野に入れる必要があるそうです。
異音だけならともかく、最悪のケースだと脱落の可能性もあるとか。
高速走行中にハンドルが抜けたら死を覚悟できますね。怖eee。
プレッシャーアンカーには苦い記憶があります。
何も考えずにアーレンキーでボルトを緩めていったら、
緩んだ途端にストーンとフォークコラムの奥底に落下してしまったのです。
細長い棒を使っても全然サルベージできなくてパニックになりかけました(涙
落ち着いてからフォークをひっくり返したら無事取り出すことができましたが……。
トライ&エラーは毎度のこと。
しかし最大の問題はそこからでした。
コレどうやって元に戻せばいいんだ?
細めると落下するのに、太くするとコラムに入らないという厄介物です。
手を離すと落下する物体を上から締めないと固定できない矛盾。
仕方がないので、落下しないギリギリの幅に広げてからコラムに挿入しました。
そのまま押し込んで目検討で位置を決めてボルトを締めました。
正しい位置なのかがまったくわかりません。
それでもトップキャップは締まってくれたのでそれで良しとしました。
当時は正しい組付け方がわからなかったのですが、ネットで調べていうちに正しい方法を知りました。
トップキャップとプレッシャーアンカーを組み合わせた状態で組付ければ良いとのことでした。
プレッシャーアンカーの本体(うす)がステムの中に収まるよう位置決めすればいいそうです。
ステムとプレッシャーアンカーの位置がズレすぎると、コラムの内圧と外力がアンバランスになるからです。
ただし、トップキャップとプレッシャーアンカーが近すぎるとボルトを締められなくなるので注意ですね。
http://ff-cycle.blog.jp/archives/1061152393.html
ffブログさんで図解で詳しく説明されています。
(最初に読んでおけばこんなことに……)
あまりの単純明解さに合点がいきまくりです。
知ってさえいればなんということもない作業でしたね。
あっさりと組付けられました。
これで全作業が完了です。
今度はハンドルをグイグイ押し付けても音が鳴りません。
メンテ前はこの程度でもパキパキだったので状況が好転した予感。
とはいえ実際に走ってみて、一通りの負荷をかけないと判断できません。
この日の夜はあいにくの雨で試走ができません。
その翌日の夜は雨が上がっていたので追試ができました。
坂道を下る
→ブレーキング時に異音なし
坂道を上る
→ハンドルに負荷をかけても異音なし
でこぼこ道
→ハンドルがガタガタ暴れても異音なし
下ハンドルでスプリント
→上向きの負荷でも異音なし
結果、異音消えました!
あー、よかった。
どっちが原因だったのかわからなくなってしまいましたが。
まあいいです。ささいな問題です。
何時間もパキパキ鳴りっぱなしでは気が散りますからね。
これでようやくロングライド向けの調整が終わりました。
週末にあと50キロくらい走れたらいいのですが。
あと、道志みちライド前には掃除したいかなと。