汝欲するは乙女ギア
汝欲するは乙女ギア。(2020.804.TUE)
うちのCAAD12はホイール以外はオリジナル構成のままです。
ギアも、フロントが52-36t、スプロケットは11-28t。
何とも健脚向けな構成ですよね。フロントが特に。
平地では問題ないですが、ヒルクライムではきつい場面があります。
悲しきかな我が貧脚、前36の後28では度々限界がきます。
道志みちでも上りの最後で力尽きました。
「ギアが足りないなら追加すればいいじゃない」
心の奥底でマリーが囁きます。
ギアがあと1枚……なんと素敵な響きか。
この甘い誘いに惑わされてみるしかないのです。
俗に30tより軽いギアは乙女ギアと呼ばれています。
逆に11-23tなどは漢ギアと呼ばれているとかいないとか。
乙女ギアの実力、データで見ていきたいと思います。
11-28t、11-30t、11-32tとスプロケットを比較してみます。
tはteethの略でギアの歯とのことでした。
つまり28tは、28歯のギアということですね。
それでは早速、3種類のギア比を見てみましょう。
単純に11段階の歯数とギア比を計算した表です。
数字が小さい程軽くなります。
・上段がオリジナルな今の状態のギア比。
・中段は11-30t化した場合のギア比。
・下段は11-32t化した場合のギア比。
インナーとアウターで上下段作りましたが必要なの下段だけです。
わたし、アウターでヒルクライムしませんから!
11-30tのスプロケットカセットは21tまでは同じですね。
最後の3枚だけ構成が違います。
移行しても違和感はなさそうです。
11-32tのスプロケットカセットは11-14tまでの4枚だけが同じです。
残り7枚は構成が違うので、普段遣いでも感覚が違いそう。
頼りにしているギア次第では違和感があるかもしれません。
さて、オリジナル構成の最弱ギアが36t x 28tなのでギア比1.29です。
36 x 30tに変更すると、最弱ギア比1.20です。(-0.09)
36 x 32tに変更すると、最弱ギア比1.13です。(-0.16)
28tから32tへ変更だとギア比にして0.13の差。
ピッチをみても丁度ギア1枚分あります。
28tから30tへの変更だと0.09しか差がありません。ほぼ0.1。
数字で見るとほんとわずかな差にしか感じません。
こんなんじゃ差がないじゃないかーい!
……と思うのですが、これで結構違うらしいです。うーん。
最終3枚のギアピッチを調整した11-30t。
全般的にギアピッチを調整して最終ギア1枚ひねり出した11-32t。
数字上の印象です。
どうせなら確実に違いの分かる11-32tがいい選択に思えます。
ただ、これをつけるにはロングゲージのリアディレイラーへ交換が必要です。
32tが28tよりも歯車が大きいので、ショートゲージのままだと変速に支障がでるとのこと。
ついでにチェーンも張り替える必要があるかもしれません。
ギヤを増やした分、必要なチェーン長が伸びるのでやむなくです。
フロントが50/34なら、ぎりショートゲージで32tが機能するそうです。
前後の歯車の数とチェーンのリンク数の兼ね合いの問題だそうで。
調整はシビアになるので素人お断りの領域ですね。
11-30tはぎりぎりショートゲージのままでも使えるそうです。
メーカー非推奨なので自己責任で使用にはなりますけれども。
使っている方々の情報みましたが問題はなさそうでした。
さぁて、どするよ。
11-32tカセットがいいけれど出費が痛い。
ディレイラーやチェーンまでとなるとちょっと……。
11-30tカセットは105グレードで5000円くらいでした。
うーん、これくらいならいいかな。
なら行くしかないな 11-30t!
ギア比0.09(当社比)に賭けてみるっすよ。
週末が楽しみですね。
フヒヒ。
だん吉・直美のおまけコーナー(まて)。
おまけでフロントを50/34と仮定して計算してみました。
前34後32は圧倒的ですね。
ジオン驚異のメカニズムでギア比1.06。
これは軽いでしょう。
ちなみにうちのクロスバイクはフロント3段です。
じつは前28後32という1以下のギア比(0.87)が使えます。
20%勾配でも驚異的な軽さで上れますが、そのかわり全然前に進みません。
軽ければ軽いほどいいってわけでもないですね。