久しぶりのメンテ沼
久しぶりのメンテ沼(2021.5.10.SUN)
久しぶりのメンテでハマりました。
軽くオーバーホールしようと思ったら、重いオーバーホールになった感じです。
予想外のトラブルに時間を取られすぎでしまいました。
結果として丸一日かけても終わらず。
何でこうなった……。
そもそものキッカケはアルテグラが3っつ集まったことから始まります。
壊れたら交換しようと思っていたパーツがありました。
【FD-8000】
去年の夏頃に買ったアルテのフロンドディレイラー(FD)。
ポイントがあったので2000円くらいで買えました。
買った理由は105のFDの調整が下手すぎたからです。
買った直後に105の調整ができるようになりお蔵入りした一品です。
【FR-6800 GS】
アンカー君にもらったアルテのリアディレイラー(RD)。
CAAD12のRDは105のRD-5800ですが、28Tまでしか対応してません。
若干怪しいながらも動いていたので気にせず使っていました。
ただ先月の落車後、ロー側が良くない感じになりました。
アンカー君が使っていないロングゲージのRDを持っていたのを思い出しまして。
安く売って欲しいとお願いしたら、タダで貰えました。心の友よ。
【BR-R8000】
アマゾンでウィンドショッピング(謎)していたら見つけたものです。
いつもの売値より妙に安かったので衝動買いしてしまいました。
何だろう、魔がさしたとしか言いようがない。
と、このタイミングでアルテシリーズがそろいました。
ため込んでも仕方ないので一気に換装しようと思ったわけです。
ついでに一年くらい放置したBBのクリーンナップもしよかなと。
時間が余ったらハンドル周りとフリーも掃除してもいい。
落車してからは応急処置しかしてなかったですからね。
そんなこんなで結果的にオーバーホールになったわけです。
先ずはチェーンを外します。
今はミッシングリンクなので手間なしですね。
チェーンリングにこうやって乗っければ専用工具が無くてもOKです。
何でもいいので上からグッと押し込めば外れます。
続いてFD、RD、ボトルケージと外していきます。
これでほぼフレームだけになりました。
親の顔より見たBB30A(言い過ぎ)。
もはや外すのも戻すのも自由自在です。
ベアリングはまだ大丈夫そうだったので交換しません。
BB内の古いグリスを拭い取って、パーツクリーナで湿らせたウェスで磨きます。
スピンドルは綺麗すぎず汚れすぎず。
いい感じの使用感といったところでしょうか。
初めて外した時は異物だらけで焼き付いてましたからね。
あの後で正しくメンテできて、綺麗に回せていたのかなって。
そういえば、ゴリゴリに焼き付いたスピンドルは要交換となっていましたが、サンドペーパーでグリグリ磨いて慣らせばいけましたね。
パーツが手に入るなら交換したほうが良いです。
これからワイヤー類をやるので外したままにしておきます。
そして、ここからが苦労の連続となります。
CAAD12はワイヤー内装型です。
抜くのは簡単ですが、通すのは大変と聞きます。
初めてなので慎重に作業を進めました。
最初に交換したいのはFDのシフトケーブルです。
これの通り道を確保してから抜きたいところです。
シフトケーブルの下側からジャグワイヤーというケーブルの導管を差し込んでいきます。
これがBB下から通してフレームの上の穴から出てくれれば成功です。
この導管が両側の穴から通っていればケーブルは抜き差し自由となる寸法です。
で、どうなったかといえば全然通らない。
30分くらい頑張りましたが下からは通らないようでした。
どうにもならなそうなので潔く諦めます。
覚悟を決めてシフトケーブルを引き抜きました。
まあ、BB下には大きな穴があるしクランクも外したままだったので超余裕です。
保険かけておいてよかった。
試しに上の穴からジャグワイヤーを差し込んだら。
押し込めば入っていきましたが、下からすーっと抜けるような幅では無かったです。
STI側のワイヤーを切って上から通せば行けたかもしれません。
次回はそうしようと思います。
同じようにRDのシフトケーブルも交換です。
こちらもノープランで引き抜いて、上から差し込みました。
問題なくケーブルの先をBBからサルベージ出来ました。
この時点で15:00。
バラしたついでに各パーツの清掃やグリスアップをしているので時間がかかりました。
とはいっても遅いなりに順調に進んでいました。
問題が発生したのはこの直後でした。
ケーブルを交換した左のSTIに異常発生。
レバーを操作してもカチカチ音がしなくなりケーブルを引いてくれません。
何度やってもスカスカをレバーが空振りします。
このタイミングでまさか故障?
ハンドルから外してパーツクリーナーを噴きました。
黒い油がどぼどぼ溢れてきます。
ついでに野草のタネのような何か(謎)が出てきました。
拭き取ってからレバーをガチャガチャしたらカチカチが復活しました。
やったね!
パーツクリーナーはできる子だと信じていたよ!
喜び勇んでハンドルの設置したところ、またレバーが空振りします。
ぐぬぬぅ……。
もう一度外してガチャガチャし続けるとカチカチが復活します。
しかしハンドルに設置すると空振ります。
ないわー。
マジないわー。
こんなことでさらに3時間くらい費やしてしまいました。
暗くなると能率が悪いし蚊が出てくるので庭から撤収します。
ディレイラーにワイヤーを通す前に終了とは思いませんでした。
そして苦労して通したワイヤーを抜いてSTIレバーを外しました。
ネットで検索するとSTIの故障は内部のグリスの固着によるものが多いそうです。
長い期間ノーメンテで使い続けるとそうなることがあるとか。
グリスの固着なら溶かせばいいのでワンチャンあるかも。
次点で回転する金属部品の爪の破損とのこと。
その場合は諦めるしかなさそう。
どうせなら新しいSTIを買おうか!
と思ったものの存外に高い。
ST-5800は廃版でなので、105だとST-7000ですが左右セットで2万円以上します。
なら3万円弱で買えるアルテのほうがお得感まであります。
いや無い。断じてない。正気に戻りました。
直る可能性があるならもうちょっと粘ろうと思います。
取り合えずバラせるところまでばらしました。
レバーの回転軸部分の下側を露出させることができました。
見た感じでは破損や脱落した部品はなさそう。
この状態では問題なく動いてくれてますし。
だとすればどこかに固着か古いグリスが詰まってるのかな。
この状態なら直接パーツクリーナーを吹き付けられます。
ラチェット解除した時に回転軸を戻すゼンマイバネを重点的に狙いましょうか。
さぁて、あとは根気の作業です。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
回転軸にパーツクリーナーを吹く。
ガチャガチャレバー操作する。
……1時間くらい続けました。
指先と右肩が痛いです。
これで直らなかったら泣くぞ。
しかし苦労の対価は確かにありました。
最初に比べると驚くほどなめらかです。
引きも軽いし、解除の時もちゃきちゃき戻ります。
ワイヤーを張れば動いてくれるんじゃなかろうか?
淡い期待を懐きながら早速ハンドルに取り付けました。
古いワイヤーで試したところ無事稼働。
いやっほぅ!
何度か試しましたが問題なく動いていました。
そうなると原因は古いグリスの内部固着だったのかも。
その結果、ゼンマイばねが戻れなくなってしまったのかなと。
ワイヤーが張られていた時はその引っ張りテンションで無理やり動いていたのでしょう。
根拠は無いですが、もう大丈夫そうです。
一度外して回転軸にスプレーグリスを噴きました。
余分な油をふき取って再設置。
これにて一件落着です。
本体がバラバラのままですが、STIが直ったことで心は晴れやかです。
右のSTIレバーも同じように洗浄しようかと思います。
きっと同じような状態なのだろうと思います。
今週の土曜日にはメンテを完了させたい。
これ以上のトラブルが無ければ終わるはずなのですが。
予想外のことって、予想外に起こるから、予想外なんですよね(トオイメ