BBをグリスアップしました(前編)
CAAD12のBBをグリスアップしました(2020.05.17.SUN)。
土曜日は一日雨でした。
左手首を捻挫したばかりなので家で大人しくしていました。
明けて日曜日。
この日は素人メンテナンスの天王山です。
何かといえばBB(ボトムブラケット)の異音の解消です。
「異音?またご冗談を」と思いたかったのですが、聞こえちゃったんですね。
キリキリって。
右のペダルだけなんですが重めのギアを踏むと……鳴きます。
16:00くらいの位置でしょうかね……鳴きます。
ロードバイク始めて半年ちょっとの私でもBB30の異音問題は知ってました。
なので検索の限りの知識で頭をいっぱいにしてからレッツ作業。
その前にBB以外で異音が出そうな箇所は先にグリスアップしてありました。クイック、サドル、シートポスト、ですね。
全体的にちょっと静かになった気がしました。
異音は解消できませんでしたけどね。ええ。
CAAD12はBB30Aという規格のBBです。
BB30AはCANNONDALEの独自規格だそうです。
BBの両側に軸受ベアリングを圧入し、30mmの大口径スピンドルを突っ込んだだけという、男らしいシンプルな構造です。
なぜ大口径化なのかというと、太いほうが薄く作れる(つまり軽量化)、そして太いほうが剛性が上がるという2点だそうです。
ベアリングのグリスアップは非推奨で、調子が悪くなったらそっくり交換してしまえというのがCANNONDALEからのお達しです。
ちなみに6806軸受ベアリングなら何でもいいようです。
通販でも簡単に手に入る高くない部品なので、「後生大事に使うよりも不具合が出たら交換しちまえ!」というのも合理的な解決法かなと思います。
このアメリカンな考え方は嫌いじゃないです。
前のオーナーによると、このCAAD12はそんなに長距離を走ってないそうです。
なのでベアリング交換までは必要がないといいなって思います。そうだといいな!
とにかく外してみないとわからいないので公式メンテを見ましょう。
大変です。KT013という専用工具が必要らしいです。
調べてみると、なかなか手に入らない治具のようです。
しかもこんなちっちゃいのに妙に高価かよ。
これを買いたくないけどクランクは抜きたい。
仕方ないのでネットで検索すると解決法が見つかりました。
サイクルスパイスさんのブログ
http://blog.livedoor.jp/wason/archives/20200109_cyclespice_bb30a.html
オチに絶句。電池ダメ、絶対。
しかしヒントはありました。
スピンドルの中に入る棒状の物体があれば、コッタレス抜きが効いてクランクを外すことができる。理屈の上では間違っていないはず。
そこで部屋にある材料でコレを作りました。
電池で行けるくらいなら、木の棒でも行けるだろうという浅知恵。
という考えにより、昔ダイソーで買った角材を削って作りました。
これでSIクランクに挑戦です。
SIクランクには勝てなかったよ……。
コッタレスクランクがいい感じで回るので「イケル!?」と思ったらこのざまです。よくよく考えたら乾電池だって真ん中に炭素棒が入っているわけだから、そこそこ硬いわけですよ。
こんなサクサク削れる木材に耐えられるわけがなかったということ。
しかしそうなると欲しいのは金属棒ですが、代用品が家にはありません。
こうなったら夢と希望求めてホームセンターへGO!
求めるものは15mm径で80mm長の金属棒。
そんな都合のいいものがあるだろうか……と思ったらあった。
M16長ボルト。
六角形の頭が邪魔ですけどカナノコで切り飛ばせばいい。
ちょっと長めのを買って帰宅しました。
この太さのステンレス鋼を切るのは大変です。
しかも獲物はダイソーの100円カナノコのみという。
小一時間くらいかけてようやく切断できました。
ギリギリだと何か怖いので短めの7cmくらいに切断。
M16長ボルトは、ボルトだったナニカへとクラスチェンジ。
さあ、いってくれ!
これでも外れなかったら、もう酒のんで寝る。
スピンドルの中ににボルトだったナニカを入れて、コッタレスクランクをセット。
ドキドキのしながら回すと……あっさり外れた。
いやっほぅ!!
などと歓喜のままに後編へ続くのです。