駆ける備忘録

ロードバイクのライドとかメンテの記録です

BBをグリスアップしました(後編)

CAAD12のBBをグリスアップしました(2020.05.17.SUN)。

 

やっとこさ外れてくれたクランク。
スピンドルのノンドライブ側がようやく見えました。

スペーサーやらワッシャーやらがプラプラしてますが、順番と向きがわからなくなると不幸な未来しか見えないので、一枚ずつ丁寧に外して作業用の新聞紙に並べて安置します。

 

これでスピンドルが抜けると思いきや、かなりガッチリはまっています。
CANNONDALEのメンテナンス動画に従いゴムハンマーで叩くと、かなり硬かったものの少しずつ抜けていきます。

やがてドライブ側へクランクが抜けました。
もうちょいかかると思ったので、ガコンと落下したのはショックでした。

クランクを掴んで叩けばよかった……。

そんな後悔消えぬままに、スピンドルさんと初お目見えです。

 

右ペダルを踏んだと気に異音がしたので、ドライブ側が汚れているのかと思っていたのです。
でも実際にはノンドライブ側だけがデロデロっと汚れていました。
なるほど盲点、試してガッテン、支点・力点・作用点
テコの原理で逆側が鳴っていたのかもしれないと。

 

パーツクリーナーを吹くとみるみるデロデロが溶けていきます。
雑巾で拭き上げれば、アルミ色の綺麗なスピンドル

汚れていたあたりに薄っすらとカジリがあります。ベアリングとスピンドルの間に異物が噛みこんでいたのでしょう。
洗う前に汚れを触って感触をみておけばよかったです。

大きなカジリや焼付けがある場合はスピンドルの交換が必要だそうです。

これくらいならまだ大丈夫でしょう。

 

で、次はベアリング。

BBの両脇にはベアリング様が鎮座ましましておられましたが、いまは交換部品がありません。念入りに拭き掃除だけをしました。

汚れを除いた後のベアリングのハウジングは一見新品のようで、劣化があるようには見えませんでした。内側からくるくる回してみても、渋さや引っ掛かりは無い……気がします。

なので、内側と外側にみっちりとグリスを塗ったら、そのままベアリングシールドで封印です。

予備のベアリングローターを買っておいたのですが、今回は出番なしです。

セラミックなので付け替える時が楽しみです。 

f:id:dollplayer:20200523173658j:plain

予備のベアリングローター

 

 

スピンドルにグリスを塗りたくります。

鳴るな鳴るなと祈りをこめて塗るのです。

塗り終われば、あとは元に戻すだけなので簡単な作業です。

クランクを戻す時もゴムハンマーの力が必要でした。

キツイけど入るということは、加工精度が高いんでしょうね。

 

スピンドルが端までしっかりはまったら、ワッシャーやらスペーサーやらを元の順番の通りにセット。

ノンドライブ側のクランクを取り付けたらボルトを締めて完了です。

今回は初めてのグリスアップだったのでいろいろ試行錯誤しながらの作業でしたが、要領さえわかれば手間取ることもなさそうです。

こまめにやらないとダメなんでしょうね。異音問題的には。

 

道具を片付け終わった頃には夕方になっていました。

明るいうちに調子を見たかったので、軽く1時間くらい走ることに。

結果としては……異音が消えました!

もっと走ったら再発するかもしれないけれど、とりあえずグリスアップの効果があったのは間違いないので一安心。

それよりノイズのないペダリング、ギモチイー!

晴れやかな気持ちで風のように走れました。

 

そうそう、メンテ中に気になることを一つ発見したのですよ。

スピンドルのノンドライブ側だけにデロデロがあったそもそもの原因です。

解決策はわかるのですが部品がないので応急処置しかできてません。

来週くらいには対処できるかなって思っています。