新リッジランナーのメンテ。
新リッジランナーのメンテ。(2020.10.17.SAT)
10月の土曜日はいつも雨。
困ったものです。
で、続メンテの次は新メンテ。
どうやっても外せないクランクの外し方がわかりました!
外れるまでハンマーで叩けばいいらしいです。
いや、無理だったでしょ、それ。
と、思ったのですがどうやら叩く場所にコツがあるようです。
クランクの端を外側がら叩き、軸に近いところを内側から叩く。
これを繰り返せば高確率で叩き出せるようです。
できるような、できないような。
やってみる価値はあるでしょう。
なにしろ雨でやること無いし……。
まずはゴムハンマーで叩きます。
10分くらい叩き続けましたが全く手応えがありません。
ここまでは想定内のこと。
つぎは金属ハンマーで叩きます。
10分くらい叩き続けましたが全く手応えがありません。
ノギスで測ってみましたが0.1ミリも広がっていません。
ダメじゃん……。
ちょっとでも開くようなら可能性を信じられたのですが。
このままだと騒音がご近所迷惑なだけです。
かくなる上は最後の手段。
ダイソーのカナノコです。
シャフトは硬いので無理ですが、クランクはアルミなので切れるはず。
角度に気をつけて切れ目を入れていきます。
あっさりと歯が入っていきますね。
うーん、柔らかいアルミだなぁ。
機械油を切削油代わりにしたらザックザク切れていきます。
少しすると甲高い音と硬い手応えが感じられました。
カナノコがシャフトにまで届いたようです。
さらに広げるように切り裂いていくと、シャフト部分が見えるようになりました。ふう。
まだ無理だと思いますが、試しに叩いてみましょうか。
外れた……。
外れた?
外れた!
特に手応えもなく、最後はあっけなかったです。
もう一度叩こうとしてクランクがないことに気づいたくらいです。
クランクに切れ込みが入ったことで固定力が弱まったのでしょう。
とにかくこれで数週間越しの悲願達成です。
左クランクとの長い戦いについに終止符が打たれました。
素人メンテ史上、上位に食い込む強敵でした。
ほぼ純粋なアルミ塊なので保管することにします。
これでついにBBの交換ができます。
BB自体はだいぶ前にジモティーで入手済みです。
新品パーツを交換したあとで不要になった旧パーツは狙い目ですね。
ここまでも大変でしたが、むしろここからが本番です。
BBが素直に外れてくれるのか、それで全が決まります。
右ワンにBB外し工具をセットします。
かかりが浅いのでそのままだと回した時に外れてしまいます。
ですのでM8ボルトを入れてやるとガッチリ固定できるのです。
M8ボルトはホームセンターだと100円程度で買えます。
これで準備はOK。
いざ尋常に勝負!
右手で回す
→回りません
両手で回す
→回りません
右足で踏む
→回りません
全体重で踏む
→回りません
ダメだこりゃ。
硬いだろうなとは予想していたものの想像以上に強力な固着でした。
ちょっと考えたのですが、左ワンを先に外してみることに。
同じようにセットしてレンチを踏むと……動いた!
かなり硬いもののレンチに体重をかけると5度くらいずつ回る。
セットする、踏む、セットする、踏む、セットする、踏む。
5周くらいすると手でくるくる回るようになりました。
外れました。
これで反対側も緩んでくれればありがたいのだけど。
右ワン再攻略開始。
BB外し工具をセットして、レンチの角度を決めます。
レンチの端に足をかけてズレないように位置を決めます。
車体を壁に当てて、ブレーキを握り、右足に全体重を乗せます。
工具に噛ませたレンチの端っこに片足立ちしている状態です。
ここからボヨンボヨンと上下運動して体重以上の力をかけます。
ギリっと軋んで……少し動いた!
よっしゃー!
どんな固着であろうと回り始めれば勝ったようなものです。
セットする、踏む、セットする、踏む、セットする、踏む。
硬いだけで、やることは同じですね。
ここまでくれば手で回ります。
作業速度も一気に加速。
BB外れました。
油なのかドロなのか……とにかく予想道理の汚れっぷりです。
シャフトを回してみると回転は軽いですがゴリゴリします。
歴戦のBBも今日で退役です。
パーツクリーナをかけつつ金属ブラシと歯ブラシで掃除。
ピカピカには戻りませんがこれくらいで大丈夫でしょう。
新しいBBを入れてクランクを戻しました。
ミニベロの初期装備のBBとのことで期待はしてなかったのですが、この状態で回してみるといい感じです。
すこし渋いかもしれないと思ったのですが実に普通でした。
旧BBよりガッチリしていてガタもありません。
これで300円だと思うと、本当にいい買い物でした。
思い切ってペダルを新調しました。
アマゾンプライムデーで3シールドベアリングのペダルが安かったのです。
黒赤カラーなので、本体との色合いもバッチリですね。
なにより、左右でキメラクランクだったのが解消できてよかった。
あぁ、いい感じ。
ひと月前までは走るのも危険な状態だったとは思えない。
パーツの調達に時間がかかりましたが、ディアゴスティーニ的な楽しみがあったのも事実ですね。
後はタイヤを変える予定です。
ジモティで安いタイヤを取引できそうなのでその後ですね。
ついに街乗りMTBの完成が見えてきました。
まあ、ほぼクロスバイクですけれどね。