駆ける備忘録

ロードバイクのライドとかメンテの記録です

落車してボロボロになったCAAD12のメンテ

ボロボロになったCAAD12のメンテ(2021.4.11.SAT - 12.SUN)

 

入院前にチョロっとチェックをしました。
バイクの状況どころではなかったので、この時点で初めて確認できました。
右向きに倒れたようで、ぱっと見でも右側のダメージが大きいです。

 

 

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痛ましき右ハンドル

バーテープは千切れ飛びました。
STIのゴムカバーがボロボロ。

ハンドル右側には大きなガリ傷が入っています。

右ハンドルが大きな衝撃を吸収してくれたようです。

 

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曲がってるよなぁ

ディレイラーハンガーは曲がっている気がするなぁ……。

そのせいかシフトチェンジしても狙ったギアに入りません。

リアディレイラー自体の動きは問題なさそうでした。

 

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近くで見るとボロボロ

見た限りではフレームは大丈夫そう。
ホイールも大きな振れは無模様です。

サドルの右側面も一筋に裂けてました。


あちこちに打痕があるものの、機能を損なったのはハンガーくらいのようでした。
落車前からボロボロのバーテープも年貢の納め時となりました。
メンテは肘が動くようになってからとなりますが、それまでに補修部品を調達しないと。
変な負荷があるかもしれないので前後のスキュアを緩めてから封印。
しばらくは自身の治療に専念します。

 

(そして3週間が過ぎた)

 

まだ不自由ではあるものの、だいぶ腕の力が回復しました。
3キロのダンベルが無理なく持ち上げられたのでロードバイクならメンテできそうです。
この日のために補修パーツを用意していました。

 

バーテープ

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EMPTのバーテープ

1380円の安いバーテープです。
バーテープを巻くのは初めてなので、失敗しても懐の痛まないものをチョイス。
前代を引き継いで黒赤の2色巻きにしました。

 

・STIのブラケットカバー

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シマノ ブラケットカバー

これはシマノの純正品で1000円弱でした。
ボロボロで穴だらけになってしまったので交換。

 

ディレイラーハンガー

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ディレイラーハンガー

1000円くらいのリプレイスハンガーです。
予備はあったのですがもう1つ購入しました。
純正品ではないですが、取り付けられることは確認済みです。

 

満を持してメンテナンス開始です。


まずはメンテの前にクリーニング。
ひと月ぶりなので黒ずんだチェーンとギアをマジックリンとブラシで磨きます。
続けてフレームの汚れを洗ってから噴き上げて、グロスターゾルで磨きます。
車体のチェックも兼ねているのですが、大きなダメージは見つかりませんでした。
そこかしこに傷は増えましますが……。
しかたナス。あきらメロン。

 

それにしてもSTIカバーの下のガリ傷が酷い。

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ガリガリのボロボロ

抉れタブ部分が白化していて悪目立ちしすぎです。
サンドペーパーでならしただけですが多少はマシになったかな。

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←研磨前 研磨後→

握力が戻ったらもう少し丁寧に仕上げてから、つや消しブラックを塗ろうかと思います。

ようやくこれでメンテを始められますね。

 

最初にディレイラーハンガーを交換しました。
これは簡単な作業です。

・後輪を外す。
・リアディレイラーを外す。
・曲がったディレイラーハンガーを外す。
・新しいディレイラーハンガーを取り付ける。
・リアディレイラーを再装着する。
・後輪を戻す。

 

これだけ。
気を付ける点は、リアディレイラーを外す時のBテンションボルトの位置くらい。
ネジ山に当たったまま外すと斫ってしまうことがあるので注意です。

 

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←交換前 交換後→

交換前と交換後を並べて見ると角度が違いがわかります。
目視でわかるくらい曲がってるともうダメかなって気がします。

 

新しいハンガーは、オリジナル部品よりちょっと長かったです。
長丁場になるのでザックリと変速調整を済ましておきます。
アウターローがちょっと怪しいけど、今はこれでいいっス。
リアディレイラーはここまでとします。

 

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曲がってる

ふと違和感があったのでハンドルを見ると前輪がちょっと右向き気味に。
経験上落車するとちょっとは曲がりますよね。


これは簡単に直るのでいいとして、ホイールの振れもチェック。
目視の限りでは綺麗に回っている気がします。おそらくOK。

 

では後輪はというと若干の横振れが出てしまいました。
目視では1ミリ以下の振れなので許容範囲内としておきたいところ。
何しろ振れ取りは未経験。
そのうち対応できればいいかなぁ程度です。
時には心に棚を作ることも重要。
一部分を気にかけすぎるといつまでもメンテが終わりません。

 

 

次はSTIのブラケットカバーの交換。
本来これを交換するにはワイヤー類を全て外す必要があります。
それは面倒なのでボロボロのカバーはカッターで切って外しました。

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古いカバーと新しいカバー

ではどうやって再装着するの? って話ですが裏技があります。
ブレーキレバー側から力技で通す方法です。

 

カバーはゴム製なので引っ張れば伸びるのでぎりぎり通ります。

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内側にビニール袋を通す

引っかかって千切れないように内側にビニール袋を入れて滑らせます。

 

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ブレーキレバーから挿入

ブレーキレバー側から挿入してグイっと引っ張ります。

骨折してても出来る作業なので成人男性の力があれば問題ないでしょう。

 

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無事貫通

本来の位置にまで通せれば概ね完了です。

 

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最後にビニール袋を引き抜く

最後にビニールを抜けば完成です。

 

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完成!

ワイヤー外してやり直すよりも非常に簡単ですです。
この方法を思いついた人は偉大なめんどくさがり屋ですね。


最後にバーテープを巻き巻き。
オーソドックスにバーエンド側から巻く方法で始めました。
you tube動画で予習復習済みです。
完成形をイメージしながらバーテープを解き放ちます。

 

いざまいる!

 

巻いてみた → 失敗(最後に余り過ぎた)
巻いてみた → 失敗(今度は足りない)
巻いてみた → 失敗(巻き返し部分が変)
巻いてみた → 失敗(全体的にバランスが変)
巻いてみた → 成功(ぎり許容範囲)

 

まさに試行錯誤の連続。

なんとか成功(?)するまでに結構時間がかかりました。
微妙な感じがしますが、一応右側完成(?)しました。

 

次に左側をやってみると、一発で綺麗に仕上がりました。
あれ? って思うくらい一発で決まりました。

 

その結果……左右の出来栄えが絶望的な差に。


うーん、これは。


常に視界内にあるものが歪なのは精神衛生上よくない。
泣く泣く右側を解いてもう一度やり直しました。


失敗からの経験が生きたのか今度は上手く巻けました。
ようやくコツがつかめた気がします。

初めてにしてはうまく行ったんじゃないかな?

うん、そうに違いない、もう決めた。

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ミギー

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ヒダリー

前のバーテープより明らかに発色が派手です。
それでも大きな違和感はない……ような気がします。
元々チャコールグレイの地味な色合いに赤系がアクセントになってるフレームです。
これくらいで丁度いいのかもしれません。
色合いのセンスは皆無なので全く自信が無いですが。

 

取り合えず土日でのメンテはこれで完了です。
いくつか課題が残りましたがとりあえずは乗れる状態に回復しました。
さすがにまだ乗れるほど回復してないですけどね。

ゴールデンウイークにはどこかへ行けると良きかなー。

 

それまでに振れ取りができればいいな。
G3組みホイールの振れ取りはハードル高そうですね。
壊さない程度に手を出してみましょうか。

 それはまた別の機会にでも。