駆ける備忘録

ロードバイクのライドとかメンテの記録です

CAAD12 BB30Aメンテ

CAAD12 BB30Aメンテ。(2020.8.14.FRI)

 

子ノ権現のあとくらいからCAAS12さんチョイ調子が悪い。

何かが擦っているような音がします。

草とか砂とか挟まっているのかも。

荒川のミミズ絨毯のせいかもしれないけど……。

回転する部分を外してチェックしてみました。

 

前後ホイールは特に問題なかったです。

汚れているパーツは綺麗に拭き取りました。

次にドライブ周り。

 

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チェーンリングをばらして

CAAD12のデフォチェーンリングは簡単に外せるので助かります。

汚れてはいるものの、特におかしな部分もなし。

これも洗浄していきます。

 

 

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ひょっとしてイモリ

チェーンをハネてからクランクを回すとクルクル周ります。

が、ちょっとだけノイズがあります。

実はこれは前回のメンテでの失敗が原因です。

 

6月ですのメンテのことです。

https://dollplayer.hatenablog.com/entry/2020/05/21/213215

セラミックのベアリングローターに交換した時ですね。

普通に圧入したつもりでしたがベアリングにダメージ発生という。

指で内側から回すと若干のゴロゴロ感がありました。

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私はこのCAAD12が大好きです

かなり凹みましたが替えのローターもありません。

明らかに悪化した時点で交換すればいいと判断しました。

そして来たるべき日のために純正ベアリングローターを用意していたのさ!

 

さて、BBをメンテするには丁度いいくらい分解済みです。

この際です、あのときの禍根を晴らしてしまいましょう。

べリングローターを交換します。

 

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久しぶりのアレ活躍

ボルトだった何かも久しぶりの活躍です。

こいつのおかげで楽々クランクが外せます。

 

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クランク外し

過去苦労しただけあって、もはやクランクは簡単に外せます。

あとはスピンドルをコンコンして抜き取るだけです。

 

……だけです。

 

……だけ?

 

叩いても抜けないだと!?

 

ピンチです!

 

横からゴムハンマーで叩いても全く抜けません。

5mmほど押し込んだところから微動だにしなくなりました。

どうも打撃のインパクトが分散してしまっているようです。

BBが上向きにプラプラしているからでしょうね。

 

仕方がないので、フレームを横向きに寝かせました。

フレームの一番太いパイプを支点として、真上から叩き下ろします。

結果……それでも微動だにせず。

 

大ピンチです。

 

最悪の場合はこのままプロショップに持ち込みです。

打開できなかったらそうするしかないでしょう。

それはなんとか避けたいところですが……。

引き続きゴムハンマーでコンコン叩きましたが動く気配がありません。

このままいたずらに衝撃を与え続けてもBBが痛むだけです。

いったん元に戻して回復してみようか……と思ったのですが反対から叩いても動きません。

あれ、詰んでね?

 

いやぁ、まいった。

 

落ち着いて考えよう。

抜けない理由。抜けない理由。

 

ブレーキプロテクターを塗ったベアリングローターが3ヶ月でスピンドルに固着するようには思えない。

また、この状態でもクルクル回るので内部で変形したわけでもないっぽい。

となると、打撃のインパクトが足りないだけ?

かくなる上は……。

 

金属ハンマーだ!!

 

使いたくはなかったですが、一か八かやって見る価値はあるというもの。

仮にスクラップになってもディスクロード計画が早まるだけです。

いや、強がりです。頼むから壊れないで。

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やめて

慎重に準備しそして大胆に実行する。昔のエライが言ってた。

これで打開できなければプロショップ持ち込みです。

祈る気持ちでハンマー振り上げます。

 

いくぜ!

 

カン! と甲高い音とともに3mmくらいズレました。

 

いけた!!

 

抜ける! 抜けるぞ!

動き始めればもうアッサリと抜けました。

 

あーよかった。

 

久しぶりにデッドエンドを感じました。

しかし抜けてさえくれればこっちのもの。

あとはもうどうにでもなります。

なるはずです……。

 

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磨き終えたスピンドル

抜いたスピンドルはかなり状態が悪化していました。

ベアリングの当たる部分が焼き付きが発生して真っ黒になっていました。

交換したほうがいいのですが、スペアがありません。

仕上げ用のサンドペーパーで磨いてからそのまま再使用します。

 

それ以外には特に問題なかったです。たぶん。

前のように異物が入り込むこともなく、汚れてもいませんでした。

 

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からっぽのBB30A

BBからは全部パーツを外して洗浄します。

いつものことながら、ここはそんなに汚れてないですね。

ブレーキプロテクターを塗ったらサークリップを戻します。

 

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再圧入開始

ベアリングローターを再圧入します。

今回は純正のベアリングです。

セラミックに浮気もしましたが、結局はこれがベストのようでした。

 

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ベアリング圧入完了

BBにベアリングが入りました。

この作業自体は簡単ですが、ここまでにエライ苦労しました。

 

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クランクインストール

クランクも入りました。

前のベアリングは入れるのも抜くのも大変でしたが、純正のベアリングはスルリと入りました。

それを加味しても純正のほうが良いみたいですね。

 

この時点でクランクを回すとクルクルと軽く周ります。

交換前のノイズが完全に消えました。

ああ、気持ちがいい。スッキリ。

 

あとはチェーンリングを締め直して、ホイールを付けるだけ。

サクッと作業を終わらせて作業完了です。

 

あーよかったー。

 

メンテで行き詰まった時は、考えるのをやめたら詰みますね。

考えた結果が正しい答えである保証もないですけど。

今回もギリギリセーフでしたが……。

 

今までになくクランクがぬるぬる回ってくれる感じです。

走りに影響があるほどでの変変化ではありませんが。

新しいスピンドルを入手する必要がありますね。

次は半年から一年はあとで大丈夫かなぁと思います。

 

そういえば謎の擦り擦り音は消えました。

原因がわかりませんが、どこかの汚れだったのでしょうね。

当然、他の異音もありません。

BB30A、メンテすれば異音は克服できます。

 

それにしてもこの気温だとメンテでもキツイです。

もうちょっと涼しくなって欲しいですね。